2019.02.11
「フィガロの結婚」の美しさに改めて感動
昨日は、所属する葵の会の練習と例会。歌の練習で2時間伴奏をした後、例会で4月の本番に向けて打ち合わせをして、その後、作品発表のピアノを作曲者の方に聞いていただき…と充実した午後でした。
「フィガロの結婚」の伴奏をしていますが、練習をすればするほど、モーツァルトの美しさと、難しさを感じます。
もともとそれは分かっていることであり、ピアノでモーツァルトを弾くたびに、いつも思うことではありますが、オペラでも同じ。
特に今回、重唱が2曲入っています。2人の異なった声がハーモニーをつくる。それにピアノがからんでいくわけです。
それも、本当はオーケストラで、管楽器だったり、弦楽器だったりするわけですが、それをどう表現していけるか、考えどころです。
一見なんでもない旋律、一見なんでもない音の組み合わせ。そのさりげなさを本当に美しく演奏することの難しさ。
昨日も、そんなことを感じながら練習していました。
同時に、聴いていて美しさを感じるのと、演奏していて感じるのとはまた違うということを実感し、演奏に関わることのできる幸せも改めて思います。
終曲の合唱も本当に美しくて、ここのところ、いろいろな演奏を聴き比べていますが、いつも「なんて美しいのだろう!」と感心します。
合唱には、声の厚みが加わり、独唱、重唱とはまた違う美しさがあります。
楽譜通り弾くだけではなくて、各パートの音を頭に置きながら弾くこと。言葉の流れを理解しながら弾くこと。
まだまだ課題がたくさん。勉強することがたくさんあります。学ぶことができるということは、進歩する余地があるということでもあります。
それを励みに、また練習を重ねていきましょう。